吉野浩一  yoshino kouichi
吉野浩一です。

今年は4年生を担任しています。

明るく,簡単には相手の意見に納得しない子どもたちと,毎日楽しく過ごしています。


「今日は,子どもたちのどんなユニークな「表現」に出あえるのかなあ」とワクワクしながら毎日出勤しています。

 「6拍なのに,7拍に聴こえる??」  

 4年 「○○な音のカーニバル」

 教科書に掲載してある教材曲を,リズム譜の部分を隠した楽譜に加工して子どもたちに渡しました。教材曲を聴かせると子どもたちは,隣の友達と顔を見合わせてニコニコしています。歌がない休符の部分が長かったり,音が突然切れたりすることが面白いようです。
I:低学年でやってきた曲より休みが多い! 
K:たくさん休むところがあるから,簡単そうだけど,次の歌の入りが難しい・・。

ここで「休みところ」という子どもたちのつぶやきが多く聞こえたので、「休符」を確認します。

T:4分休符。2分休符。4分休符を1とすると2分休符は「2」
休符の意味を、みんなが確認できました。そこで、子どもたちは、CDに合わせて歌ってみますがこれがなかなか合いません。休符のあとの歌い出しがそろわないのです。

「先生、CDをもう一度聴かせてください。」

「もう一度聴きたい」を繰り返しながら、休符の拍を確認していきます。頭を振ったり、手でたたいてみたりして、子どもたちはタイミングを合わせようとしています。聴くたびにT君は「7.5です。」「いや、7でした」とどんどん変わっていきます。4人グループになり、感じ方を交流させると、
F:6、みんなが速すぎる。
T:みんなが遅いよ。
K:7拍だ。
F6だよ、みんなが速すぎる。
子どもたちは、頭では6とわかっていても、自分が聴いた感じを大切にしようとするのだなあと思い、新たな発見をしました。「知識」よりも「今流れている音楽の自分の聴き方」を優先させようとするのです。

 これまでの私だったら、「ここは6拍です。こういう風にして合わせるんですよ・さん、はい」「どこから休みを数えているんですか?」などと行って、合うように訓練していたと思います。しかし、それでは、「自分でおんがくを聴く必要がなくなる」「だれかの指示に依存して演奏する」ような子供に育ってしまいます。(だから、曲が変わるたびに同じことの指導の繰り返しになることも結構ありました。

 子どもたちは,打楽器を使って「音」で確かめたり,色付きのボードを使って「目」確かめたりして「拍」に対する感じ方を交流していきました。

 聴き方の違いを交流させていく中で,「楽譜の意味」「メトロノームや指揮者の役割」「4分の4拍子の流れ」などを再認識していき,感じ方がぴったし合ったときの喜びや拍の流れにのることの重要性を実感しながら音のカーニバルを楽しんでいきました。