| 横山幸生 | |||||||||||
| 社会科 | Yukio Yokoyama | ||||||||||
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| 子どもたちはこれまでの生活経験や学習から、社会的事象に対して自分なりの見方や考え方をもっています。その見方や考え方を高めるには、子どもたちが自分たちの「ことば」で社会的事象について語り合うことが必要です。 | |||||||||||
| 3年生の単元「広がる、つながる、熊本市の交通」の一場面です。 この単元で子どもたちは「なぜ熊本市では、一度廃止された路面電車を延長しようとしているのだろう」という主題を追究していました。 その中で、ある子どもが、新聞を提示しがら次のような考えを述べます。 「熊本市内の渋滞が激しいから、電車を動植物園まで延長して、その駐車場を使って、パークアンドライドをしようとしているんだよ。」 新聞の見出しにも「熊本市パークアンドライド構想」と書かれてあり、そのことで話し合いが収束に向かい始めました。 |
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| ところが、別の子が次のような発言をします。 「駐車場に車を止めてわざわざ市電に乗るのはめんどうくさいから,熊本市の中心部だったらいろいろ大きい駐車場もあるから近いとこにとめたり,そこの会社のとこに駐車場があるんだっらそこに停めたりして,直接車で行った方がいいからそんなことはしないと思う。」 「なるほど言われてみれば確かにそうだ」と賛同したり、「いやそんなことをいっていても何も解決しない」と反対したりと、この「めんどうくさい」の発言をもとに話し合いは活性化していきました。 |
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| そこで、もう一度、パークアンドライドや渋滞に関して調べ直しを行いました。 ある子は大津町をフィールドとして行われたパークアンドライドの社会実験の資料をもってきて、渋滞緩和の成果と市民の「これからも続けたい」というアンケートの結果をもとに、パークアンドライドの有効性を主張します。 そして、「めんどうくさい」と言った子は、スェーデンのストックホルムで行われているロードプライシングシステム(平日の昼間に都市部に車で乗り入れる際には、通行料が課金される制度)の例を挙げ、「これだけのことをしないと電車やバスをつかわないのだからパークアンドライドだけでは渋滞は解消しない」と主張します。 このように、深まりのある追究が行われ、それを交流する事で、それぞれの公共交通機関に対する見方や考え方は高まっていきました。そして、ここで話し合ったことをもとに、「熊本市渋滞解消プラン」を作成し、市役所に提出し、この学習を終えました。 |
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| このように、「なぜ熊本市では、一度廃止された路面電車を延長しようとしているのだろう」という主題を追究する中で生まれた、「めんどうくさい」という「ことば」をきっかけに、かかわり合いは活性化し、追究は深まっていきました。このような子どもたちの「ことば」にしっかり耳を傾けながら、「みんなで伸びる授業」をデザインしていきたいと思っています。 | |||||||||||