Q & A バトル

熊本大学大学院教育学研究科M2

濱崎 庸一


(1)  内容/対象

 

(2) 材料

 

(3) 方法

  1. 4-5人のチームを作り、出場順(先鋒、次鋒、中堅、副将、大将)を決める。
  2. 対戦チーム同士の先攻・後攻を決める。(このとき、対戦チーム同士が、出場順に整列して、相対しているとよい)
  3. それぞれのチームの先鋒同士が一歩前に出て、先攻のチームから疑問文を言う。守備側はそれに対して答える。守備側が正しく答えられたら、守備側に点数が入る。答え方によってチームに入る点数が異なる(表1参照)。ただし、答えられなかったら攻撃側に2点が入る。
  4. ひととおりの問答が終わったら、今度は後攻側の先鋒が相手チームの次鋒に対して疑問文を言う。以下、次鋒、中堅、と同じように続けていく。点数は、黒板に記録していくとよい。後攻側の大将は先攻側の先鋒に質問することになる。(表2参照)
  5. 最終的に、合計点数の多かったチームの勝ち。(同点の場合は引き分け)

 

(4)留意点

  1. 教師は最初、審判役をし、生徒に得点基準を示す。そのため、生徒の問答がよく聞こえる位置にいて、聞き逃すことのないように注意する。
  2. 生徒が途中で言い換えた場合も、通常の点数配分をする。(表1参照)
  3.  実際の授業に応用する場合、毎時間1つの対戦として記録をとり、総当たり戦形式にすると、Warm-upも兼ねることができる。
  4. 人数の異なるチーム同士の対戦は、少ないほうのチームが、一人を2度出場させることができるようにするとよい。

 

(5)応用

  1. Basic Question-and-Answer Listを作っておき、ゲーム前のWarm-upとして生徒に音読させる方法がある。
  2. ゲーム形式に慣れてきたら、Wh-questionでの攻撃も認める。その際生徒は、疑問詞を聞き逃すと正確に答えられなくなるので、文の最初から集中して聞く習慣がさらに強くなる。
  3. 守備側も単に答えるだけでなく、答えた上で攻撃側の質問に即した疑問文を返すことをルールに加えてもよい。
  4. 毎回対戦テーマを決めて、テーマに合った疑問文でしか攻撃できないようにする、などのルールを加えると、簡易ディスカッションの練習へと発展させることも可能である。(この際は、内容を重視し、文法的な間違いはあまり気にする必要はない)
  5. さらに慣れてきたら、答の種類にconversational implicatureを含む表現を入れることもできる。

 

(6)生徒への導入方法(例)

  1. まずは、生徒(1チーム)と教師の間でやってみる。先に教師が生徒に質問し、生徒の答えに応じて点数をつけてみせる。(ここではおそらく、高得点の答えの文は出てこない)
  2. 次に生徒に質問させる。教師は点数の低い順に答えを返していく。勘のいい生徒はこのやり取りで大体の得点基準を把握できるが、多少の説明も必要になるかもしれない。
  3. 教師の説明は、対戦順だけでよい(はず)。はじめて導入するときは最初に練習の時間をとると、生徒たちもやりやすくなる。細かなルールは、ゲームの進行に応じて示せばよい。

 

(7)付録

(表1:点数表)  例: “Did you watch TV last night?” に対して。

答の種類

点数

Yes / No のみ、または、ハイ、イイエなどの日本語

1

Yes, I did. / No, I didn’t.

2

Yes, I watched it last night. / No, I didn’t watch it last night.

3

Yes, SMAP×SMAP was very interesting.

No, I did my homework last night. (プラスワンの情報があるもの)

4

(応用編) I am a fan of SMAP, you know?

        My father was watching baseball game. I don’t like it very much.

5

[注]1. 途中まで言いかけて、言いなおした場合、例えば、3点の答の途中で4点の答を返したときは4点とする。

   2. 文法的に間違っている場合は、攻撃側に2点。ただし、応用を重ねて、内容重視の段階に入ったら、1点マイナスされた点数が守備側に入るようにしてもよい。

   3. 制限時間を決めて、時間内に答えられない場合、攻撃側の点数にする、などの方法も考えられる。

   4. 得点基準を明解に示すためにも、教師が基準を正確に把握し、審判する。中学校においては、慣れてきたら、観戦している生徒全員に審判をさせると、盛り上がる。

 

(表2:得点の記録)

 

先鋒

次鋒

中堅

副将

大将

合計

チーム矢島

 

3

4

 

 

 

Zenくんず

3

2

 

 

 

 

1.       チームごとに、チーム名を決めるのもいい。

2.       攻撃時の得点は「合計」欄に「正」マークで記すとよい。