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キリンさんすべり台

 この度《キリンさんすべり台》が完成し、平成29年5月10日に八幡英幸教育学部長をお迎えしてお披露目式を開催することができました。当日は園の同窓会総会の日、そしてちょうど一年前、熊本地震による休園から再登園ができるようになった日でもあります。さらには附属幼稚園の開学記念日が5月13日で、その関連行事として行いました。

 《キリンさんすべり台》は、熊本地震で被災したすべり台を1年掛かりで立て直したものです。昨年平成28年の4月14日、16日と熊本は最大震度7という熊本地震に見舞われました。幸い、耐震改修したばかりの園舎は大きな損傷を受けることはありませんでしたが、すべり台は使用出来なくなり、保育時間外の夜半に起きたこととはいえ、園児達にもかなりの心的影響が生じたことと思います。他県からの熊本への激励は大きく、所属する全国附属連盟から本園も義援金を頂きました。その使途について検討する中で、「使用不要となったすべり台」や「熊本動植物園の閉鎖」、「防災の黄色と黒の安全標識」などのイメージが統合したのでしょう、「キリンのすべり台」が頭に浮かびました。昨年度はちょうど、熊本大学教育学部付属幼稚園の開園100周年の年、その記念塔にも成るはずです。

 本園職員や100周年記念実行委員会で集まって来られる保護者会や同窓会、教育後援会の役員さん方とも相談しながら、すべり台は、大地にしっかり固定された頑丈な作りとして復活することとなり、さらにキリンの像を加えて、構成上全高6mとなる《キリンさんすべり台》が実現に向かうこととなりました。業者としてもこのような遊具には前例がなく、製作と施工に長い時間を要することとなりました。検討から1年、やっと完成を迎えることができたのです。

 五月晴れの日、園児が楽しく遊ぶすべり台の上には、子ども達を優しく見守るように、キリンさんが見つめていました。これからも四季折々の風景の中で《キリンさんすべり台》は愛されていくことと思います。キリンの黄色にこげ茶の模様は、黄色と黒の安全標識を思い出させて、子ども達や職員の防災の意識を高めることでしょう。振り向けば熊本城!…熊本地震の教訓も蘇ります。

 この《キリンさんすべり台》が子ども達に親しまれ、大きな楠の木とともに附属幼稚園の新しいシンボルそして防災のシンボルとして生かされていくのであれば幸いです。