【生物季節観測 ‐熊本大学Ver.‐】


生物季節観測」とは、 気象台で1953年から観測開始されている植物および動物(昆虫を含む)の状態が 季節によって変化する現象を観測することによって、生物に及ぼす気象の影響を知るとともに、 その観測結果から季節の遅れ進みや気候の違いなど、総合的な気象状況の推移を知ることを 目的としているものである。
今回、熊本大学教育学部理科棟3階理科教育図書室に設置されているデジタルカメラで インターバル撮影された画像から定時の画像を抽出し、独自の基盤データを作成した。


・今回用いたデータの期間:2008年1月1日から2009年12月28日まで。

・午前9時に一番近い時刻に撮影された画像を抽出。

・統合画像ビュアーViXを用いた画像の編集




2008年1月 2008年2月 2008年3月 2008年4月 2008年5月 2008年6月
2008年7月 2008年8月 2008年9月 2008年10月 2008年11月 2008年12月
2009年1月 2009年2月 2009年3月 2009年4月 2009年5月 2009年6月
2009年7月 2009年8月 2009年9月 2009年10月 2009年11月 2009年12月



2008年1月以降の1時間ごと(7時〜18時)の画像は こちらから(休止中)。


【pick up画像】

3月25日のソメイヨシノ 樹木の1年(2012年3月15日〜2013年4月4日)
上から順に,2008/3/25,2009/3/25,2010/3/25のソメイヨシノ
の様子です.
熊本地方気象台の「生物季節観測」では,
2008年,2009年,2010年のソメイヨシノの開花日は
それぞれ3月22日,3月16日,3月16日.
満開日はそれぞれ4月1日,3月24日,3月26日.
1981〜2010年の平年値は,
開花日が3月23日,満開日が4月1日であることから,
2008年は平年並みで2009年と2010年は季節の進みが
早かったことがわかります.
季節の進みの違いは,画像のソメイヨシノの様子にも
よくあらわれています.
2012年3月15日〜2013年4月4日の1週間ごと(16時ごろ撮影)の画像です.
画面の左側に落葉樹のケヤキ(手前)とイチョウ(奥)が写っており, 発芽や黄葉,落葉の様子がわかります.
熊本地方気象台の「生物季節観測」よると,
イチョウの2012年の発芽,黄葉,落葉日はそれぞれ4月4日,11月21日,12月4日,2013年の発芽が3月25日です.
画像に写っている樹木の様子は気象台の「生物季節観測」と整合的です.
なお,画像中央に写っているのは,常緑樹のクスノキです.


2012年3月1日から2013年4月30日までの毎日16時ごろに撮影した1枚ごとの静止画や動画は こちらのページに掲載しています.


<参考>
※気象庁 生物季節観測の情報: http://www.data.jma.go.jp/sakura/data/index.html