研究活動

THE STUDY

社会科 中川琢磨

社会への関わり方を問い続ける社会科学習を目指して

本校1年目の中川琢麻です。5年生の担任をしています。どうぞよろしくお願いいたします。

 

 私は、これまでの実践を振り返るなかで、教師が「おもしろい」と思った学習材をどのようにして子どもにとって学ぶ価値のある授業にしていくか、課題を感じていました。特に挙げるとすれば、特定の主体(例えば、農家の方、工場で働く方、歴史上の人物など)に感情移入して考えるあまり、教師の誘導によって表面的な「工夫や努力」の理解にとどまったり、社会におけるその行為の意味まで子どもの思考が至らなかったりする課題がありました。ゆえに、学習を通して、社会のしくみが分かり、自分が社会にどう関わっていくか自分に問い続けることが必要なのだと考えます。

 

 これからの将来を担う子どもたちが生きる現代社会は、その急速な変化によって、予測困難かつ価値が多様化し、社会に存在する問題を解決しようとしても一つの正解を導くことが難しくなっています。つまり、ある一つの絶対的な解のもとに合意形成が難しくなっているということです。昨今のコメの価格高騰に対しても、消費者・生産者という立場で考えてみると、全員が納得する解を導くことが困難なことが分かります。

 

教室という空間で考えると、ある社会的事象に対して、子どもたちは自分の生活経験やこれまでの学習をもとに考えます。ですから、子どもによって考えることは十人十色です。そこで、多種多様な個人の考えを対話によって集団の学びの中に位置づけていくことが大切だと考えます。「あれもいいね」「これもいいね」で終わるのではなく、一人ひとりが選択・判断した根拠が合理的か問い直したり、違った見方・考え方に気付いたりすることを集団の学びに位置づけていきます。そして、洗練された「自分なり」の考えをもち、社会に関わり続ける社会科学習を目指します。

 

 これらの問題意識を踏まえ、今年度の研究を通して目指す学習者像を以下のようにしました。

 

 

社会に存在する解決困難な問題に対して、複数の立場や意見をもとに他者と対話しながら自分なりの最適解を導くことができる子ども

 

 子どもたちが「社会科を学んでよかった」と思えるような実践を一年間追究していきたいと思います。よろしくお願いいたします。