研究活動

THE STUDY

生活科 芦原玲子

前のめりになってたのしめるように

 本校3年目となりました。昨年度に引き続き、1年生を担任しています。

 先日、「学校にはどんなお部屋があるのかな?」と、探しに行った子どもたちが、教室に戻ってきてこんなことを言いました。「給食室に入りたかったなぁ。味見したかったのにできなかった。」
 低学年らしい、とてもみずみずしい感覚だなと思いました。「小学校に入ったら、毎日、給食があると聞いた。おいしそうな匂いもしていた。給食ってどんな味なんだろう?」といったことを考えていたのかもしれません。

 私は、子どもたちが「前のめりになること」を大切にしていきたいと考えています。

 生活科は体験活動が中心となるため、子どもたちは前向きに活動に取り組みます。一見すると充実しているように見えますが、「たのしかった」「おもしろかった」で終わってしまい、何を学んだのか曖昧なままになってしまう危険性もあります。もちろん、「たのしい」「おもしろい」と感じることも大切なことですが、子どもたちが気付いたことや感じたこと、考えたことがつながっていったり、さらに高まっていったりすることが必要だと思います。そうした過程があるからこそ、「もっと知りたい」「今度はこんな風にやってみたい」と、前のめりになる姿が生まれていくのではないかと考えます。ときには、うまくいかないことがあるかもしれません。ですが、「失敗=ダメ」ではなく、「次、どうすればいいかを考えるためのヒント」になると考えています。

 一人でも多くの子どもが夢中になって追究できるように、そして、追究することをたのしめるように、そんな生活科の授業をしていきたいです。