本校2年目、国語科の廣田です。今年度は,1年生の担任をしています。
初めての小学校生活を楽しんでいる1年生の子どもたち。そんな1年生の子どもたちの普段の生活を見ていると、様々な想像や創造にあふれています。
空に浮かんでいる雲を見て、「猫みたい」と喜んでいる姿
学校探検をしながら、「きっとこの部屋はお料理する部屋だよ」と想像を膨らませている姿
遊んでいる途中で「あっ、いいこと思いついた」と新しい遊び方を創り出す姿
そんな子どもたちに「どうしてそう思ったの?」ときいてみると
「だって、お家で飼っている猫とそっくり。」
「お家でご飯食べるときに同じ道具を使うよ。」
「幼稚園で遊んだときに、この方が楽しかったから。もっと楽しくできると思って。」
と、自分の経験を基にした理由を答えてくれます。そして、想像したことを基に新しい創造も生まれてきます。
この想像から創造へのプロセスは国語の授業でも重要なものであると考えます。
経験に基づいた想像ができているからこそ、新しい創造が生まれてきます。
しかし、今までの自分の授業を振り返ってみると、子どもたちが十分に想像ができていないうちに創造を求めてしまっていたことが多かった気がします。
子どもたちからすると、最初から新しい考えを創り出すことを求められ戸惑っていた子もいたのではないでしょうか。
そこで、今年度は子どもたちが物語世界をまるごと具体的に想像していくことを大切にしたいと思っています。
1年生の時期に具体的な想像を何度も繰り返すことで、創造する姿が生まれたり創造する力が育くまれたりしていくと考えています。
心理学者の内田伸子さんは「想像は経験を素材にして始まる。」と著書の中で述べられています。
子どもたちが物語世界をまるごと味わい、物語世界で生きている登場人物に同化しながら、物語自体を経験していく。
そして、その経験を基にした想像が広がり、創造につながっていくような授業を目指していきます。