研究活動

THE STUDY

理科 柿原智明

「どうなっているんだろう」という探究心を大切に

 本校5年目、理科の柿原智明です。
今年度も理科専科として、3年生と6年生の理科授業を中心に担当します。

 子どもたちが観察・実験に取り組むときの顔は、とても真剣です。その真剣さの根底には、「なぜだろう」「どうなっているんだろう」という問いから生まれる、「知りたい!」という探究心があるはずです。

 例えば、3年生の子どもたちは、学習に取り組む前、ものの重さはものの大きさ(体積)に依存するというという捉えをしており、ものの種類と重さとを関連させて捉えている子どもは多くありませんでした。
 そこで、昨年度の3年「ものの重さ」の単元のはじめに、5つのカップに入った白い粉の中から、同じ粉が入ったカップの組み合わせを、物質の重さや体積を根拠に推定する、神経衰弱ゲームに出合わせました。容器のふたを開ける前に同じ種類の粉がどれに入っているかを予想した上で、容器のふたを開けると、子ども達から、体積やものの種類に着目した発言が生まれました。

ともや:

イとウの重さは同じでした。でも開けてみたら量はウの方が多かったんです。

さくら:

でも開けてみたら量はウの方が多かったんです。

C  : そうそう!
T  : さくらさんは、中に入っていた量に着目したんですね。
ゆうき: それって、中に入っているものの種類が違うってことじゃないですか。
しんや: 確かに、同じ量でも重いものや、軽いものがある。

はじめに体積が見えない状態で重さを体感させた上で、中の体積を見るようにしたことで、重さと体積の関係に着目した子どもの気付きが生まれ、重さや体積とものの種類には関係があるのではないかという考えが全体に広がりました。

この後、重さに着目すれば同じ粉を探すことができそうだという見通しを全体で確認し、どうしたら同じ種類のものが入った容器を当てることができるかについて、考えていきました。

 私が大切にしたいと思っているのは、「子どもが単元を通して追究し続ける中で、少しずつ、自然の見え方が変わっていくような、そしてそのことを子ども自身も自覚できるような単元づくり」です。そこには、魅力的な対象との出合(会)いが重要だと考えています。一方で、常に自分一人だけで問題解決をしていては、科学的な妥当性が保証されないだけでなく、多様な考え方と出合うことができません。

 そこで令和8年度も
①単元のはじめで「どうなっているんだろう」という探究心をもつことができるような教材の開発
②自分なりに納得する答えを見つけるために追究する過程を通して、そのものの本質に迫ることができる単元構成
③理科学習において、問題を追究する中でも、他者を求めたり、他者とともに学ぶ価値を理解した上で学び方を選んだりすることができるための手立て

について研究を進めていきます。

 そして、附属小の子どもたちと一緒に、理科って楽しい!と思える学びを重ねていきます。