本校2年目になりました。
理科の境目です。
本年度は、4年2組を担任します。
子どもが主体的に問いを見つけ、自然の事物・現象を理解するためには、事実に根差した問題解決に没頭できることが不可欠です。ここでいう「事実に根差した」とは、子どもが観察や実験から得た具体的な事実・データを思考の土台とし、空想や先入観ではなく「目の前の結果」に忠実に次の行動や考えを進めていくことです。たとえば水が地面によって流れたりしみこんだりする実際の結果から「なぜだろう」と問いが生まれ、それを基に検証を繰り返す過程です。
これまで試行錯誤の中で子どもたちが生き生きと工夫を重ねる姿を見てきました。しかし知識を語る場面で、得られた事実から正確に語ることができない子どもの姿から、自らの検証事実から思考を始める力の重要性を痛感しました。
本研究では、「事実に根差した問題解決に没頭し、自他の考えを比較・練り直しながら確かな理解を深める子どもを育てる理科学習」のあり方を探っていきます。
子どもが解決しにくい課題に挑戦する中で、異なる条件で観察・実験し、「予想と違う結果が出た!」と気づきます。そこで「うちのグループでは水がしみこんでいった。他のグループは?」と友達の結果と比べ、「前回と違う。どうしてだろう?次はこう変えてみよう」と考え直します。この事実→比較→練り直しの流れで、探究を進めます。
「確かな理解を深める」とは、表面的な現象の記述から、事象の背後にある関係性や仕組みをつかみ、次の場面でも応用できる力のことです。たとえば「雨水のゆくえ」では「砂だと水がしみこみ、粘土だと流れた」という観察から、「粒子の大きさと隙間の関係」をつかみ、「月と星」の「見えない時間があるのはなぜか」にも「物の位置が時間で変わる」という見方を応用できる姿が育ちます。
答えのない課題に直面する現代において、事実をしっかり見つめ、主体的に問題解決に向かう力は不可欠です。本研究は、理科教育の本質である自然に謙虚に向き合いながら粘り強く探究する子どもの姿を、全単元を通して育む指導法を提案できればと思います。
ぜひ、自ら自然に挑み、解決に夢中になる子どもたちの姿を見に来てください。