研究活動

THE STUDY

算数科 嶋﨑昴

共に数学的価値を見いだす算数科授業

 本校1年目になります。算数科の嶋﨑です。今年度は3年生の担任をしています。

 私が日々の算数の授業の中で意識していることは、『算数を愉しむ』ことです。子どもたちが算数を愉しむためには、本校算数科が目指している「問いや思いをもち、繰り返し対象や他者と対話する中で共に数学的価値を見いだすこと」が大切だと考えています。

【問いや思いをもつ授業】
 授業の中で子どもたちが、「なんで?」「どうして?」「じゃあ~」などの問いや思いをもつと、学びに意欲的になったり、探究する姿が見られたり、授業が終わっても考え続ける子が現れたりします。そうした姿を引き出すためには、子どもたちのつぶやきや授業中の思いに寄り添いながら授業を進めていくことを心がけたいと考えています。

【繰り返し対象や他者と対話する授業】
 まず、対象と対話を繰り返すためには、子どもたちが探究したいと思える課題や単元を設定することが大切だと考えます。また、他者との対話については、「対話の必要感」をもつことが鍵になります。子どもたちが「友達の考えを聞いてみたい」「友達と話し合いたい」と思えるような場面を作ったり、友達との対話を通して学びが深まった経験を積み重ねたりすることを、日々意識していきたいです。さらに、子どもたちが対話の際に、自分の考えや困っていることなどの思いをもって対話に臨むことで、対話への必要感が高まり、対話の価値を感じられるようになるはずです。

 こうした視点をもとに、これらの2つを心がけながら日々の授業を行っていくことで、子どもたち自身が本時の学びや既習とのつながりや違いなどを意識しながら、友達と共に数学的価値を見いだしていく姿が見られるようになると考えています。

 子どもたちと共に算数を愉しむ授業を目指して、今年度しっかり取り組んでいきます。