本校3年目になりました。今年度は、5年生の理科の授業を担当しています。
今年度も子どもたちの好奇心を大切に、子どもたちと一緒に理科を楽しんでいきたいと思います。理科は、学習する対象が自然の事物・現象です。身の回りにあるのが当たり前と思っていたものでも、改めて見つめ直してみると、実はよく見ていなかったということに気づけたとき、理科の学びのスタートとなるのではと考えています。
昨年度、「季節と生物」を4年生の子どもたちと一緒に学習しました。
季節と生物の1年間の様子をまとめていく中で、冬の再調査をしたいとなった子どもたちは、調べたい生物種ごとにグループに分かれて学習を進めました。
外でしゃがんで観察をしているヘビイチゴグループでは、このような会話がありました。
T:どうしたの?
C:葉っぱはここにあるんですけど、種が見つからないんです。
T:なるほど、種の状態でいると考えているんだね。
C:だって実があったんだから、種があるはずなんですよ!
C:誰か食べてしまったのかな?
C:え?ヘビイチゴっておいしいんですか?
T:うーん、いつもみんなが食べているイチゴよりは甘くはないと思うけど。
C:えー、種どこに行ったんだろう・・・
一旦教室に戻り、ちょっとだけ資料などを確認する時間をとりました。
C:先生…ここにヘビイチゴが載っているんですけれど、芽が出るのは9〜11月って書いてあるんです。私たちは春に花を見つけたのに変だなって思って。
T:じゃあ、ちょっと今までの学習をもとに考えていこうか。芽が出て、花が咲くまでってどう成長するの?
C:葉っぱがどんどん増えたり、大きくなったり…。
C:ということは、ヘビイチゴは葉っぱの状態?
C:次の時間探しに行かなくちゃ。
予想を元に観察に行った。→見つけることができなかった。→調べてみて、自分が今まで考えていた姿や場所ではなかった。→もう一度調査に行きたい。と子どもたちはなっているようです。
このような経験をした子どもたちは、様々な事物・現象に立ち止まり、自分の目で見て、触れて、確かめ、感動するのではないかと思います。この理科で身につけた様々なものを見つめ直していく力があれば、世の中のものごとを自分の目で見て確かめたいと思うでしょう。そんな好奇心と素直さを持って、豊かに生きてほしいなと願っています。
子どもたちが、実験や観察が楽しかったと思うだけでなく、授業の前後で当たり前だと通り過ぎていた日常がほんの少し違って見えるように、そして理科で身につけた力を使って次の疑問が生まれてくる、そんな学びを一緒に楽しんでいきたいです。