熊本県は、九州中部の西部に位置し、三方を山地に囲まれ一方だけが海に面して開けている。 東西の広がりは八代海を挟んで143km、南北127kmで、総面積は7407kuである。 熊本県の気候は、海抜高度によって大きな違いがみられ、西部の海洋性気候から中部の内陸性気候、 東部の山岳気候(山地型気候)まで地域ごとに複雑に変化しているのが特徴である。
そのため、冬の天気も地域によって著しく違っている。気温についてみると、熊本県内では夏は、阿蘇山を除き、 各地域とも大きな気温の差は見られないが、冬に関しては気温の差が大きい。 よって、気温の寒暖は主として寒候期の気温によって決まると言ってもよい。また、一般的に九州の中でも、 熊本県の夏の暑さは「じめじめしていて蒸し暑く、過ごしにくい」と言われている。 鹿児島県や宮崎県のように、からっとした夏ではないのも熊本県の気候の特徴の一つだといえる。