教育学部では教育実習を4年間に渡って実施します。大学での学びと教育実習における現場での学びを繰り返すことで「理論と実践の往還」を実現するカリキュラムになっています。
附属四校園(附属小学校附属中学校、附属特別支援学校、附属幼稚園) における実習の他に、 熊本市教育委員会・熊本県教育委員会の協力の下、公立小学校・中学校等における教育実習を実施しており、卒業後に 即戦力として活躍できる学校教員を養成しています。
熊本大学教育学部では、複雑化する学校教育現場の現代的教育課題に対応するための独自科目を設定しています。 1年次「教職実践基礎セミナー」では、近隣の小・中学校への学校体験活動を通し、現在の学校現場の実情や教師の役割について深く学びます。
また3年次では「小学校教科指導法探究」「初等教育課題探究」「実技系教科指導探究」などの探究科目が開設されており、教科の授業づくりや現代的教育課題に関する探究学習を行います。
さらに「熊本学びの最前線I・II」 など、地域における最先端の教育実践を学ぶ科目も開設しています。
これからの学校教育を担う教員には、不登校や発達障害、外国につながる児童生徒等の多様 な教育ニーズのある児童生徒への対応が求められます。またICT教育の充実やPISA 型学力の育成など、複雑化する現代的教育課題を解決する教師力が必要です。
熊本大学教育学部には、これらの課題に対する国内トップクラスの研究知見があり、エビデンスに基づいた指導力のある教員養成に取り組んでいます。
副専攻制度は、2年次に進級する時に、主専攻に加え他の専攻等の中から一つを選択し、 履修するシステムです。これにより主専攻の授業に加えて、副専攻で選んだ特定の教科や分野について、さらに専門的知識を深めたり、視野を広げたりすることができます。
小学校専攻においては卒業研究も副専攻に対応した研究テーマを設定し研究していきます。
小学校専攻の場合、 初等・中等教育コースの他の6専攻、又は教育学、心理学、特別支援教育の中から一つを副専攻として履修することにより、中学校・高等学校または特別支援学校の教員免許状を取得することができます。各副専攻には定員制限があり、希望調査や適性に基づいて選考されます。
初等・中等教育コースの小学校専攻以外の各専攻と特別支援教育コースは、副専攻として小学校専攻を選択します。養護教育コースは副専攻はなく、養護教諭の養成に特化したカリキュラムが設定されています。