共同教員養成課程
教育支援探究コース

発達支援専攻

コース紹介

“育ち”に寄り添い、“学び”をひらく— 心理と教育で支える発達支援

小学校教員としての授業力だけでなく、子どもたちの「育ち」や「学び」を支える力を育む専攻です。就学前教育や不登校支援、教育相談、社会教育など、子どもたち一人ひとりに寄り添い、学校内外での多様な学びを支援するための理論と実践を学びます。学校現場や社会の変化を見つめ、家庭や地域と連携しながら新しい教育のかたちをつくっていく力を身につけます。

KEYWORD
小学校教員、幼児教育・保育、教育相談、学級経営・学校経営、不登校支援、地域連携、家族支援、道徳教育、社会教育、教育哲学、課題解決型学び、公認心理師、社会教育主事

発達支援専攻での学びの特徴

専攻の専門科目を1学年16人の少人数教育で教育学・心理学を基礎に、発達支援を幅広く深く学びます。

多彩なフィールドワークや体験活動、実験など

  • 心理学実験
  • 夏休み子どもキャンプ(通学合宿など)
  • 不登校の校内支援センター体験
  • 子ども食堂でのフィールドワーク
  • 先進的な取り組みをしている学校訪問
  • 現職教員(教職大学院派遣の教諭)との交流
  • その他

 ※ 全員が必ず参加できるとは限りません

 

発達支援専攻での多彩な学びの様子

南阿蘇村の小学校訪問

合志市の学童保育訪問

不登校児童生徒のための校内「別室」訪問

阿蘇青少年交流の家での社会教育実習

「発達支援専攻」Q & A

「小学校主免専攻(小中連携コース)」とどこが違うのでしょうか?

小学校主免専攻の学びは教科指導が中心ですが、発達支援専攻は、教育学と心理学に基礎づけられた、子どもの育ちや学びを支える力を育成します

教科の指導だけではなく、生活指導やいじめ予防、保護者理解、地域連携など、子どもたちの発達を支援するための理論と実践を中心に学びます。子どもに寄り添い、家庭や地域と連携しながら、新しい教育のかたちをつくることができる教員を育てます。


具体的に、どんな内容を学ぶのですか?

以下のような領域について学びます

〈発達支援の基礎となる学び〉
教育学や心理学の基礎を中心に、教育の考え方や発達についての理解を深めます

〈学校・学級での実践力〉
児童・生徒理解、学級経営やいじめ予防、道徳教育や課題解決型の学び、教育相談の技法など

〈多様な子どもの理解と支援〉
不登校支援、外国につながる子どもの教育、LGBTQ+の子どもの課題など

〈家庭・地域との連携〉
保護者理解と支援、地域連携、子どもの居場所づくり、幼児教育・保育、社会教育など


教科の内容や指導法は学ばないのですか?

もちろん、小学校教育に必要なすべての教科の内容や指導法も学びます

小学校教員として必要な最低限の教科内容や教育方法は、教員免許に必要な必修科目で学びます
これらの科目は小学校主免専攻(小中連携コース)と共通の科目なので、いっしょに同じ授業を受けて学びます
佐賀大学の学生も、いっしょに学ぶ科目です

取得できる免許や資格は?

小学校教諭一種免許の取得が必須ですが、以下の免許・資格も取得できます

【他校種の教員免許】
 幼稚園教諭、中学校教諭、特別支援学校教諭
 ※中学校教諭は教科によって取得できないものもあります
【その他の資格】
 公認心理師受験資格、社会教育主事(社会教育士)、学芸員
 ※希望者が条件を充たせば取得可能ですが、時間割の都合や人数制限等により取得が難しい場合もあります

公認心理師とは、どんな資格ですか?

教育、保健医療福祉、司法などの分野において、心理的支援を必要とする人に相談や助言指導、援助などをする国家資格です

指定の科目を履修し、その後2年間の実務経験もしくは大学院での2年間の学びを経ることで、心理師国家試験の受験資格が得られます。
取得に必要な科目には、発達支援専攻の科目だけではなく、文学部の科目も含まれます。
発達支援専攻の学生で、必要な条件を充たした人が取得できます。

社会教育主事(社会教育士)とは、どんな資格ですか?

文部科学省認定の任用資格(称号)で、地域社会における学習活動を支援する専門家としての資格です

地域住民の学習ニーズに応じた学習プログラムを作成したり、他の施設や団体と連携して教育活動を推進します。公民館や図書館などの社会教育施設、企業、NPOなどが主な活躍の場です。
発達支援専攻の所定の科目の単位を修得することで、資格(称号)を取得できます。

卒業後の進路は、どんなものがありますか?

小学校教員をはじめとして、子どもや教育にかかわる多様な進路があります

    • 教員(小学校、幼稚園、中学校、特別支援学校など)
    • 児童相談所や心理センターの心理職
    • 社会教育施設の教育職(博物館、図書館、公民館など)
    • 家庭裁判所調査官、少年院などの法務教官、保護観察官など
  • 大学院進学(教職大学院、心理系大学院、その他)

科目一覧(例)

  1年次 2年次 3年次 4年次
発達支援の基礎となる学び 生涯学習概論
心理学概論
教育制度
発達心理学
教育哲学
教育哲学特殊講義
発達心理学演習
 
学校・学級での実践力   教育・学校心理学
道徳教育特殊講義
心理学統計法
心理学実験
教育制度特殊講義
道徳教育方法論
教育・学校心理学演習
感情・人格心理学
教育哲学演習
教育制度演習
道徳教育演習
多様な子どもの理解と支援 特別支援教育基礎論 臨床心理学概論
学校社会学
心理的アセスメント
臨床心理学演習
心理学的支援法
教育社会学演習
家庭・地域との連携   社会教育演習
生涯学習支援論Ⅰ
教育社会学特殊講義
社会・集団・家族心理学
社会教育経営論Ⅰ
生涯学習支援論Ⅱ
産業・組織心理学
社会教育経営論Ⅱ
社会教育実習
幼児教育・保育 幼児と人間関係
幼児と環境
幼児と言葉
幼児と表現Ⅰ
保育内容(人間関係)
保育内容(環境)
保育内容(言葉)
保育内容(表現Ⅰ)
幼児と健康
幼児と表現Ⅱ
保育内容(健康)
保育内容(表現Ⅱ)
幼児理解の理論と方法
   

取得可能な教員免許状を示すマークについて

主専攻で取得する免許状です。 1種免許状が卒業要件です。
副専攻で取得することができる免許状です。
所定の単位修得により取得することができる免許状です。専攻等により困難な場合があります。
オレンジ
所定の単位修得により取得することができる資格です。
幼稚園教諭
小学校教諭
中学校教諭
高等学校教諭
特別支援学校教諭
養護教諭
専修免許
学芸員