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イタリア学会(第74回大会)& 熊本大学音楽文化学研究室 共同主催 シンポジウムとコンサート 「18世紀喜劇における徳 〜抜け目なさの称揚〜」を開催します

イベント案内チラシ

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チラシ(表面)


18世紀喜劇における徳 チラシ表面

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チラシ(裏面)


18世紀喜劇における徳 チラシ裏面

日時 2026年11月15日(日) 10:00〜13:30
参加費 無料
共同主催 イタリア学会、熊本大学音楽文化学研究室
共催・後援 【共催】熊本大学教育学部、教育学部音楽教育科講座
【後援】熊本大学大学院社会文化科学教育部
お問い合わせ 熊本大学音楽文化学研究室(担当:山田)
E-mail: yamada@educ.kumamoto-u.ac.jp

開催趣旨

18世紀、宮廷劇場における演目ジャンル<オペラ・セリア>では、貞節さや一途さ、そして自己犠牲がとりわけ“女性の徳”として称揚されている。一方、同時期の主に民間劇場で演じられた喜劇(演劇、およびオペラ)においては、主役となる庶民の女性の“抜け目ない性格”が、プロット、音楽とともに称揚され、世紀を通してこれがある種の伝統となっていた。どうも1780年代ごろまでこの伝統は続き、変質したような気配はあるが、しかしこれまでその連続性や実態について十分に着目されてこなかったように思われる。
本シンポジウムでは、そのような“抜け目ない女性”が、どのような姿で文学、戯曲、オペラを貫き一つの人物類型となっていたか、各パネリストによる具体例とともに明らかにし、最終的にはそれら“徳”はおそらく常に、理念上の願望の範囲に留まっていたことを、18世紀末のナポリの下層社会の“制裁史料”から提示したい。

【第1部】公開シンポジウム(10:00〜12:00)
会場 熊本大学教育学部本館 4A教室 対面 / Zoom併用
Zoom情報 ミーティング名/ID: musichistory
パスコード: 不要

プログラム

【イントロダクション】
山田 高誌(熊本大学大学院人文社会科学研究部・音楽科教育講座 准教授)
「喜劇オペラの”女中役”と、持ち歌《私はきれいじゃないわ、でもね Io non sono bella, ma》の系譜」

【パネル発表】
菅野 類(愛知県立芸術大学音楽学部 准教授)
「美徳をまとう抜け目なさ —— Antonio Piazzaの『演劇界』(Il Teatro, 1777-78)に見る女性の自己表象と自己正当化」
萩原 里香(静岡文化芸術大学文化政策学部 准教授)
「《L’Egisto, overo Chi soffre speri エジスト:悩める者は希望を持て》(1639)にみる徳と日常 —— 18世紀喜劇の前史として」
辻 昌宏(明治大学経営学部 教授)
「お女中はいかにして女主人になったか ——《奥様女中》の原作とオペラ化」
山田 高誌
「18世紀末のナポリの女中の実態 —— 公証人文書証言録に基づく1786年、作曲家パイジェッロ家の女中駆け落ち事件の顛末」

【第2部】コンサート「喜劇の機知からカンタータの情念へ 〜18世紀ナポリ楽派の描いた女性〜」(12:30〜13:30)
会場 熊本大学 音楽棟・音楽ホール
参加資格 イタリア学会会員限定
※日本音楽学会会員の方はオンライン参加の可能性がございます。直接お問い合わせください。
出演者 中川 詩歩(ソプラノ)
時本 さなえ(バロック・ヴァイオリン)
右ノ子 万里奈(チェンバロ)

演奏曲目

  • ドメーニコ・チマローザ(1749–1801)
    喜劇オペラ《トラキアの恋人たち I traci amanti》(ナポリ、1793)より 序曲
    (ナポリの楽譜工房 L.マレスカルキによるチェンバロ、ヴァイオリンのためのオリジナル編曲版, 1794)
  • ジョヴァンニ・バッティスタ・ペルゴレージ(1710–1736)
    インテルメッゾ《リヴィエッタとトラコッロ Livietta e Tracollo》(ナポリ、1734)第1インテルメッゾ・1場
    リヴィエッタのアリア “E voi perché venite(で、あなた方はなぜ私たちの頭を悩ませに来るの?)”
  • ガエターノ・ラティッラ(1711–1788) 世界復活初演
    喜劇オペラ《偽の女中 La finta cameriera》(ローマ、1738)第2幕6場
    ベッタのアリア “Non son di quelle/ che fan le belle(私はね、いい女を気取るあのような女とは)”
    ※楽譜校訂:山田高誌
  • ニコロ・ピッチンニ(1728–1801)
    インテルメッゾ《女漁師 La pescatrice》(ローマ、1766)第1幕3場
    ドリッラのアリア “Quanti giovani vi me(若い男なんて、世の中にどれほどいることか)”
  • アルカンジェロ・コレッリ(1653–1713)
    ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ op.5-1 ニ長調 第1楽章、第2楽章
  • アレッサンドロ・スカルラッティ(1660–1725) 日本初演
    カンタータ《愛しい夜よ、祝福された影たちよ Notte cara ombre beate》H.479

※本事業はイタリア学会、および文部科学省科学研究費・基盤B(山田高誌代表 24K00020)「1740-1800年期、公証人文書に基づくナポリの民間劇場の興行と人々に関する総合研究」による研究成果公開事業です。