昨年度も表現と理解を往還する学びのプロセスを研究してきました。3年「モチモチの木」では、『豆太語り』という言語活動に取り組みました。人物になって性格について語り、互いの表現を見合い、妥当性を検討する場を設けたことで、「自分も…」と豆太と自分を重ねる姿がありました。
言語活動に取り組む際、人物・読者など視点を意識できるようにしたことで、経験と結び付けて想像を広げ、言語活動をつくりかえる姿が見られました。一方、全体の場で見いだしたつくりかえの視点が、必ずしも個々の表現に生かされてはいませんでした。そこで今年度は、全体と個の学びのつながりを意識し、個々の「表現と理解の相互循環」の活性化を促すための見取りの手立てや目的意識等の「言語意識」を組み込んだ言語活動デザインを研究していきます。