研究活動

THE STUDY

理科

子どもが自然事象に関わり続ける姿を目指して

 なぜ理科を学ぶのでしょうか。各種調査からも、理科を学ぶ意義や有用性を実感している子どもの割合が低いことが指摘されています。本校理科部でも、そういった課題の解消を目指して研究を進めてきました。しかし、理科の授業が果たすべき役割はそれだけではないと考えています。

 例えば昨年度、第6学年「かけがえのない地球環境」の単元では、自然環境について考える講座を、子どもたちが班ごとに企画・実施しました。お互いの講座を受ける中で、「水資源を守る点から考えると、今まで挙げられた以外の他の方法も考える必要がある」という発言があり、そこからさらに議論が深まっていきました。これは、他の班の考え方と出合った時に、これまで自分たちが学んできた事を基にして、多面的に人と自然のよりよい関わり方を探っていこうとしていた姿だと捉えます。

 本校理科では、子ども一人一人が思いをもって自然事象に関わり続ける姿を目指し、単元構成等を工夫しています。さらに今年度は、得られた結果を基に、友達と共に追究を深めるための工夫に着目し、研究を進めていきます。